認定NPO法人国際心血管薬物療法学会日本部会
医療関係者の皆様へ

■ 趣旨・ご挨拶

NPO法人国際心血管薬物療法学会日本部会
Japan Section for International Society of Cardiovascular Pharmacotherapy
J−ISCP 設立のご挨拶

2012年8月1日

   さて、皆様、この度、国際心血管薬物療法学会International Society of Cardiovascular Pharmacotherapy (ISCP) の活動を活発化すべく、NPO法人国際心血管薬物療法学会日本部会(英語名:Japan Section for International Society of Cardiovascular Pharmacotherapy: 略称J−ISCP)を立ち上げさせて頂きました。
   ISCPは、1989年、京都でCardiovascular Pharmacotherapy International Symposium(CPIS)が開催されたのを機に国際学会として立ち上がり、2001年に第10回学術集会が京都で、2012年5月に第17回学術集会がルーマニアのブカレストで開催されました。この様に、日本が大きく貢献してきた歴史ある国際学会をさらに盛り上げるために、本年より各国に代表者を決めて、それぞれの国においてチームを形成してISCPの活動を活発化するようにと、ISCP会長Kaski先生からご指示ありました。小生 本年2月に日本のgovernor にISCP会長Kaski先生から指名され(http://www.iscpcardio.org/places/japan/ ご参照下さい)、これを機にNPO法人J−ISCPを立ち上げさせて頂いたところです。
   心血管疾患に対する薬物療法は この20年あまりの間に飛躍的に進歩し、国民の健康と福祉に大きく寄与してきました。心不全の薬物治療は拡張型心筋症の5年生存率を飛躍的に改善しました。また血圧、脂質の厳重な管理は、虚血性心疾患患者において第一選択治療法であり、患者さんの予後改善に大きく寄与してきました。しかしながら、ガイドラインに基づいたリスク管理は未だ徹底されているという状況には至っていません。また心房細動におい脳塞栓予防のための抗血栓薬適応患者で、実際の処方率は半分に満たないといわれており、新しい抗血栓薬の出現により処方率が高まることが期待されます。またこの20年余りの心血管薬物療法の発展と共に、心血管疾患発症の情報伝達機構や病態解明も大きく進み、膨大な情報が蓄積していますが、これらの貴重な情報が未だ患者さんに還元されずに残存しています。このように心血管薬物療法の発展が大きく患者さんに利益をもたらし、また今後ももたらす可能性があるにも関わらず、特に日本においてはそのような理解が不足し、開発治験なども極めて遅れている状況が続いています。今でも心臓血管病(心臓病や脳卒中)は全世界で最も重大な死因となっており、この二つの原因で毎年1,750万人の命が失われています。医療関係者に適正な心血管薬物療法に関する教育・研修を行うと共に、心血管疾患の重大性ならびに薬物療法の大切さを一般市民に啓発して行くことは とても重要な社会貢献と考えます。
   このような状況の中、J−ISCPは、心臓血管系疾患の薬物療法に関する研究を推進し、その知識を全世界に普及させることを目的とした国際学会ISCPの日本における活動拠点として、学術集会、教育研修会、市民公開講座などを開催することにより、学術振興・教育・市民への啓発を行います。研究では特に研究成果を患者さんに還元するためのトランスレーショナルリサーチの推進、日本人におけるエビデンス構築のための臨床研究を推進致します。心血管薬物療法に関する総説や、国内外臨床試験結果、基礎及び臨床研究論文、薬品安全情報などの紹介を行ってゆきます。各地域で 市民公開講座の開催や、ホームページを通じた情報発信により 心血管薬物療法の重要性を患者さん、一般市民に理解してもらうよう啓発を行います。どうか医療従事者の皆様も一度、J−ISCPホームページで「一般市民の皆様へ」をクリックして頂き、我々の熱意を感じ取って頂ければと存じます。どうぞ宜しくお願い申し上げます。

J−ISCP理事長 長谷川 浩二
National Governor of Japan for ISCP

 
個人会員のご入会はこちら
企業の皆様へご賛助のお願い
ISCP本部へのリンク
J-ISCP
トップページへ戻る