徳島大学大学院医歯薬学研究部
循環器内科学教授
佐田 政隆

第2回
J-ISCP(国際心血管薬物療法学会日本部会)学術集会開催にあたって

この度、国際心血管薬物療法学会日本部会J-ISCP(Japan Section for International Society of Cardiovascular Pharmacotherapy)第2回学術集会の会長という大役を仰せつかりました。教室員と力を合わせて、準備を進めてまいりたいと思います。

本学会ISCP(International Society of Cardiovascular Pharmatherapy)は、1989年、京都でCardiovascular Pharmacotherapy International Symposium(CPIS)が開催されたのを機に国際学会として立ち上がりました。2012年より各国に支部を設けてISCPの活動を活発化することとなりました。日本では、国立病院機構京都医療センターの長谷川浩二先生が御尽力され、NPO法人J-ISCPが発足しました。私も、副理事長としてお手伝いをさせていただいております。

今まで、全国各地で市民公開講座を開催すると同時に、学術誌「心血管薬物療法」を発刊してまいりました。

さらに、心血管薬物療法に関する教育・研修と心血管薬物療法のさらなる発展のために第1回学術集会が平成27年6月に京都で開催されました。心血管薬物療法に関する広範な領域において第一線の研究者が集い、活発な情報交換が行われました。

このような流れをうけ、今回、第2回は平成28年6月25,26日に徳島で開催させていただくことになりました。大会テーマは「心血管イベント抑制に向けた生活習慣病対策と薬物療法」としました。ISCP会長のルーマニアColentina大学Dan教授に特別講演いただく予定です。また、Asian symposium of cardiovascular pharmacotherapyというセッションを設けて、シンガポールNational Heart CentreのYeo 先生、台湾の国立Cheng Kung大学のChao 先生、フィリピンのChinese General 病院のDy 先生をお招きして、日本人のスピーカーを交えて英語のシンポジウムを組みたいと思っております。その他、心血管薬物療法のホットトピックスを取り上げ、最新の情報交換ができるように計画しております。一般演題においては、研究奨励賞を設けて、優れた演題を表彰したいと思います。

会場は徳島駅前の阿波観光ホテルです。また、阿波踊り会館や眉山も近く、学会の合間に徳島の観光を楽しんでいたくことも可能です。徳島は海の幸、山の幸に恵まれ、阿波牛、鳴門鯛、阿波尾鶏、「伝説」の徳島ラーメンなど豊かな食材を用いた美味しい料理が数々あります。学会のあとは徳島の夜をたっぷり堪能ください。また、情報交換会では徳島ならではの趣向をこらした企画をして、参加者の皆様に楽しんでいただきたいと思っております。徳島で最大の有名連である娯茶平にご協力いただき、阿波踊り体験も用意しています。一生の記憶に残る貴重な経験になると確信します。

徳島では、昔からお遍路さんを接待して歓迎する習慣があります。徳島大学循環器内科をあげて、最高の「お接待」ができるように準備を進めていきたいと思います。全国の心血管薬物療法に関する研究者と徳島でお会いできることを楽しみにしております。