会長挨拶

第1回 J-ISCP(国際心血管薬物療法学会日本部会)学術集会開催にあたって

平成26年12月吉日

拝啓

 皆様におかれましては益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。

 さて、この度、国際心血管薬物療法学会日本部会J-ISCP(Japan Section for International Society of Cardiovascular Pharmacotherapy)第1回学術集会を開催させていただく運びとなりました。

 ISCP(International Society of Cardiovascular Pharmacotherapy)は、1989年、京都でCardiovascular Pharmacotherapy International Symposium(CPIS)が開催されたのを機に国際学会として立ち上がり、2001年に第10回学術集会が京都で開催されました。この様に、日本が大きく貢献してきた歴史ある国際学会ですが、さらに盛り上げるために、2012年より各国に代表者を決めて、それぞれの国においてチームを形成してISCPの活動を活発化することとなりました。これを機に日本における活動組織として、NPO法人J-ISCPを立ち上げさせて頂いたところです。

 J-ISCPは心臓血管疾患の重大さと、心臓血管病にならないためにはどうすれば良いかを、市民の皆様にわかりやく説明させて頂くため、これまで七回の市民公開講座を開催させていただき、2000人以上の市民の方に参加を賜りました。今回、医師や薬剤師などの医療関係者に適正な心血管薬物療法に関する教育・研修と、心血管薬物療法のさらなる発展のための基礎的・臨床的学術情報の交換を目的として、第一回学術集会を開催させていただくこととなりました。集会タイトルは「心血管薬物療法による予防医学の普及と発展」とし、前ISCP会長のロンドン大学Kaski教授のご講演ほか、Up-to-dateなセッションを計画し、心血管薬物療法の普及とさらなる発展により、国民の健康と福祉に寄与できればと存じます。

 NPO法人J-ISCPは市民目線を常に意識しつつ、学術振興を進めて行きたいと考えております。どうか我々の熱意を感じ取って頂ければと存じます。皆様、何卒宜しくお願い申し上げます。

敬具

 

国立病院機構京都医療センター展開医療研究部長
国立病院機構臨床共同研究循環器領域リーダー
NPO法人国際心血管薬物療法学会日本部会理事長
長谷川 浩二